【ダイバーシティ】コンテンツ共有会!2022 vol.6

もくじ

冷房をつけるか悩み続けてまだこの夏使わないでいる藤田です。流石に7月入ったしそろそろやばい日はつけようと思います。

さて、ダイバーシティ推進委員会で恒例となってきました、コンテンツ共有会の第六回の様子を今回もざっくりダイジェストでお届けします。

コンテンツ共有会って何? という方向け第一回の様子はこちら

イーガオのダイバーシティ推進委員って何をしてるの?
という方はぜひこちらご覧ください。

今回の題材は「おいしいコーヒーの真実」という作品です。

あらすじはこんな感じ

コーヒーは世界で最も日常的な飲物。
全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。
大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品にしている。
私たちは「おいしいコーヒー」にお金を払い続けている。
しかし、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し、農園を手放さなくてはならないという現実。
このパラドックスが最もよく現われているのが、コーヒーの原産国エチオピアだ。
その原因は、国際コーヒー協定の破綻による価格の大幅な落ち込み、貿易の不公正なシステム。
農民たちは教育を受けることも、食べることもままならず、貧困にあえいでいる。
エチオピアでは毎年700万人が緊急食糧援助を受けており、緊急支援に依存せざるを得ない状況にある。
しかし、アフリカの輸出シェアが1パーセント増えれば年700億ドルを創出できる。
この金額はアフリカ全体が現在受け取っている援助額の5倍に相当する。
必要なのは援助ではなく、自立を支援するためのプログラムなのだ。

エチオピアの74000人以上のコーヒー農家を束ねるオロミア州コーヒー農協連合会の代表、タデッセ・メスケラは、農民たちが国際市場で高品質で取り引きされるコーヒー豆の収穫のために奮闘するかたわら、公正な取引(フェアトレード)を求めて世界中を飛び回る。

コーヒー産業の実態を暴きながら、貧困に苦しむコーヒー農家の人々を救おうとするタデッセの戦い。
生産者、企業、消費者。コーヒーが飲まれるまでの道のりに、深いドラマがある。
1杯のコーヒーを通して、地球の裏側の人々の生活と世界の現実を、あなたは深く知ることになるだろう。

公式サイトより

これまでジェンダーの話をしたりが多かったりしたのですが、コーヒーでどんな話をするの!?
こんな視点でもいろいろ考えられるよねと言う、トークの雰囲気感じていただけたら嬉しいです。
以下、映画のネタバレが多分に含まれておりますので、気になる方はぜひ映画見てからブログを読んでみてください。

まずは感想タイム

この映画を見てから、スーパーでコーヒーでフェアトレードのやつを見てみたりして、作中でもちらっとそういうシーンあったんですけど、日本だとエチオピアものって私の周りのスーパーではあまり見なかったかなとか思ったりして。
作中で現地の方は海外でどういう値段で取引されているかとか情報が入ってこないからその疑問を抱きづらい部分がある事が書かれてて、だから是正がこれまで行われてこなかったのが、映画でメインで紹介されてた仲介の方みたいに現場の事も世界の市場も見えてる人が、
どっちの側面も見えてどっちに対しても情報提供ができる事で、少しずつ適正な価格にになっていけばいいなと思いました

今回映画選ばせていただきました。
選んだ理由としては、ダイバーシティというと、自分達の近くにある問題の事にフォーカスしがちかなと思って。
自分達の選択が知らず知らずのうちに誰かを搾取してるって事があるのかもって事をフラットな状態で見れるトピックになるんじゃないかなと思って選びました。
実際見た感想として、作中では違う立場で対立でみたいな描き方の西欧諸国もエチオピアの方も、実は同じ方向を向いている部分もある事に気がつきました。
エチオピアの方も自分達の生活がどう発展していくんだろうって部分を考えているし、
西欧諸国の方も結局考えてるのは自分達の生活がどう変化していくかっていう部分で。

ちょうど最近レインフォレストアライアンスの事とかも聞いて、調べてみたら森林伐採とかだけでなくて農家の人の活動を保護するのも謳われていて、フェアトレードだとそこにプラスで今回の映画の人みたいな、仲介事業者的な部分の活動の保護もあると知れたのが学びでした。
搾取っていう話だと、最近流行ってる某ファストファッションでも問題があるんじゃないかって話もありますけど、
やっぱりどうやって低価格が実現されているかっていうのを知るのは重要だと思います。
あと気になったのが、農家の人の話で自分に割り当てられた土地ではコーヒーが育たなくて麻薬を育てざるを得ないって言ってましたが、それって小作制とか封建的な構造の問題でもありそうです。
もっと自由に移動できて労働を選べるような状態であればって国内の問題もあり、結局国際的に低価格で取引されているから選択の自由が持てるほど余裕がない部分の問題もあってっていう。
作中でも語られてたけど、子どもへの教育の機会が持てないというのもすごく問題で。
教育がないと他の労働に転換できないっていうところにも難しさがあるのかなと思いました

そもそも、フェアトレードとか知ったのがこの映画が初めてでした。
私昔JAで働いてた事があって、そこでの仕事とか思い出しても、この映画の作中でも同じでしたが、選別作業とかは女性だけなんだなと思いました。
適正な価格や税制での輸入品への規制ってありますけど、でも、日本は価格の安さでは勝てなかったりで、自国のものを保護するのもやらなきゃいけないことで、そういうののバランス考えると悩ましい問題ですよね。
フェアトレード商品を買うことで、少しは何かこう、力になれたらいいんですけど、
調べたらフェアトレードマーク取るにも色々手数料とかあって、結局現場にペイできるお金が減っている問題もあるみたいで。
なかなか難しいもんだなぁなあと思いました

実感しにくい格差のはなし

今回この映画で初めて知ったことで、農業でたてている国の国内での格差的な問題で、割り当てられた土地柄麻薬を作らざるを得ないって言うのが衝撃でした。
当然なんですが、一つの国の中で皆が同じ問題で困ってるわけではないっていう部分が、日本からは特に見えづらい部分なのかなと思っていて。
日本と根本的な問題は違う部分なんですけど、違うけど近しい何かを感じた問題で、日本の国内でも例えばその農業であったりエッセンシャルワーカーだったり、社会的にないと困る仕事の従事者が賃金が低くてみたいな部分があったりするんですけど、
そういう手を組んで問題に立ち向かうべき人なのに格差があったり、断絶が起きてる事って日本の国内でも今あると思うんで、そういう部分どうしたら改善していくのかなって
その策の一つとして、アフリカは地続きだから国を超えての連帯とかで力を持つ事があると思うんですけど。
まあ地続きだからこそ起きる問題もあると思いますが

確かに、アフリカは大陸なんでこれまでの積み重ねてきた歴史とか紛争とかあるから、すぐ協力とはいかないかもですよね
気になったのが、映画でユニセフの介入の描写もありましたけど、保護する対象になる人を体重で線引きしてたりしてるのが衝撃で、そもそも国のインフラが整ってない状態でできる支援って限られてくるなあと

プレハブとかでもなく、テント立てただけの剥き出しみたいな状態でしたね。。。

さっきのめぐさんの話にもありましたけど、マークの制定とかの仲介に資金が流れたりとかで100パー現地に行かないけど、でも活動にお金はかかるし必要な部分もあるので、どうやって支援というか、国の力をつけていくのかみたいな部分もありますよね。
アメリカとかそういう今世界で力を持ってる国が寄付みたいな形で支援する、支援を受ける関係だけでいいのかっていうのも

例えば学校とか作ったはいいけどその後運用する人手がそもそもいなかったり、教師をやる人がいなかったりとかそもそも生活的に学校に行く余裕がないみたいな、
確かに必要なものなんですけど、そこまで国の手が間に合ってないと言うか

そうなると、やっぱり適正な価格での取引が行われたりして生活に余裕ができて、子どもが働かなくていいような状況がまず作れないと学校にはいけないですよね

かといって国を強くする力を保つために一次産業から離れてITとかを伸ばしていく、そういう方向にしてくだけでいいのかってのもありますよね

一次産業の中でも、映画で書かれてたように主力がコーヒーなのは、嗜好品をメインの生産品としてやっていく難しさの問題もありますよね。

外貨を稼ぐのにコーヒー有用だと思うんですけど、これは日本も人の事言えないんですけど、輸出入に比重が重い国ってそれが立ち行かなくなった時の未来が怖いですよね

他の作物というとこで、作中だと薬作るしかないってあったけど、自国で消費できる農作物に転換していけるといいのかな…
土地によって向いてる、向いてないってものもあると思いますが…

学校の話もありましたけど、卵が先か鶏が先かになるんですけど、支援としてそういう産業の転換みたいなのをやって経済的な余裕をまず産むところからってのも必要なんでしょうね。
もう既にやってるかもですが

こういう話って直接的に自分達が手を出せることって少ないから、難しいですよね

私たちはrecogで少し協力してますね。
あれポイント送ると給食支援になるんですよ

そうでしたね!給食送ってる!
少しでも多く使っていけるようにしたいですね

recogについて詳しくはこちらの記事をご覧ください!
そして皆さんどんどん使っていきましょう

教育って何が大事?

教育の場面で少し思ったのが、学校で教えてたのが英語だったと思うんですよ。
国際的な競争力をつけるには英語教育大事だと思うんですけど、そうなると現地の言葉の継承とか文化の断絶とかが問題になってくると思うんです。
ちなみに、エチオピアの言葉の一つであるアムハラ語はシャーロックホームズの作品で暗号に使われているので、知っている方も多いかもです

日本でも廃藩置県にあたってのアイヌ琉球の言語文化を潰してきた部分もあって、今復活をさせようにも途絶えてた時期であったり減少してた時期があるから、知ってる人が今いなくなってる事で失われた文化があって。
文化を続けていくにあたって絶対言語って必要な問題だと思うんで、理想としては、自国の言語がしっかりある上で英語教育できたらいいんだろうけど、現状教育に割く余裕がないところをまずなんとかしないと

失われたものを復活させるのは難しいので、消えていく言語の継続の方向に世界的にも動いている事は多いですしね

英語を教えて教育与えてっていうのもある意味その欧米式の教育になるだけじゃなくて、自分達の文化で自立していくことを手助けしてどうやったらいいんだろっていうのが変わっていく必要がある時期になってきたんじゃないかなっていう。
ただそれをやってお金が稼げないと結局元通りになっちゃうから、そこの折り合いをどうやってつけていくかですよね。
私達に直接すぐ出来る事って多くはないかもですが、recogを使ったり、フェアトレード商品を選んだり、出来る事を少しずつやっていきましょう


自分達の生活に関係ないような世界の問題に見えて、recogで支援が出来たり、日々私たちがスーパーで買う物一つから世界のいろんな問題に繋がっている事が見えてきました。
実感はなくとも、自分の選択が誰かの世界を変える事をどこか心の片隅で覚えていたいですね。

ダイバーシティ推進委員会ではイーガオの皆がより働きやすくなるように日々いろんな活動をしています。
イーガオメンバーで、実はこれで困ってる、こういう事を知りたい、などありましたら、お気軽に
slackのダイバーシティ推進のチャンネルにお越しください!
では、読んでいただきありがとうございました!

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