映画から日本を見てみよう!日本を感じる映画6選

もくじ

 

最近見て楽しかった映画は『すずめの戸締り』と『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、趣味が節操のない藤田です。前者はシンプルにワクワクする児童文学的な伝記怪異物かつすごく真摯に震災と向き合った人間讃歌が素晴らしい傑作です。後者はみんな大好きパシフィック・リムでお馴染みギレルモ・デル・トロ監督が描くあのピノキオです、CGとクレイアニメと人形劇のいいとこ取りみたいな絵本のような不思議な映像体験と、戦争の匂い漂うシビアなファンタジーという感じでいい物語でした。

毎度お馴染み映画紹介ブログ、今回はありがたい事にリクエストをいただきまして、日本を感じる映画特集でいこうと思います!リクエストをいただいて映画選出をしていて、自分が全然時代物を知らない事に気がついて、おかげでいろいろ映画を調べて新しい作品に触れるきっかけになりました。リクエストありがとうございました!

劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段

忍たま乱太郎ってあのNHKの?と侮るなかれ。実は時代考証が大河ドラマばりにしっかりしていて、原作者さんは各地の歴史資料館に御自身所蔵の資料の寄贈をしたりもしている、かなり忠実に室町の世界が感じられる作品なんです。明らかにギャグな部分と歴史考証しっかりした描写のメリハリが面白いのです。あれNARUTO見てた?みたいな戦闘シーンもこの映画あったりします。メインの3人と土井先生くらいしか分からなくても大丈夫、物語がとにかくしっかりしていて面白いので、楽しんでいる内にあの生徒気になるなーなんてキャラが見つかるかも。いたねこんなキャラ!と思い出を楽しむのも一興、いろいろな楽しみ方ができる傑作です。

引っ越し大名!

参勤交代的な、お上の命令で大規模な移動をしないといけないお金も人手もかかるゴタゴタを描いたお話です。愛着のある土地も荷物も捨てる必要があったり、人の采配でどちらの思いも分かるから辛かったり、中間管理職の辛さが見えたり、人がいて国となるみたいな部分の絆や愛の描き方が素敵な作品です。レアな長槍の大立ち回りが見られる殺陣も良かったので、アクション目当てでもヨシ!シビアなだけではなく景色の美しさや人々の選択の美しさ、尊さなんかでじーんとくる良作です。

大河への道

日本地図を歩いて作ったでお馴染みの伊能忠敬の大河ドラマを作ろうとしたら、隠されていたいろいろな物語が見えてきて……!?という、現在の人達と、昔の実際に地図を測量していた物語が交錯していくお話。現在の人間と、過去パートの人間が、同じ役者を使って違うキャラを描いたりしているので、そこの面白さもあります。実際にこうやって地図を測量していたって技術や光景が沢山描かれているので、近くを地図片手に歩いてみたくなる事請け合いです!

犬王

ちょっと変わり種、室町Rockと言うか、世間から疎まれた能楽師と琵琶法師が音楽で成り上がる物語を描いた一応平家物語の一端の物語になります。キャラデザの松本大洋が大好きで、同作者の鉄コン筋クリートとかとはあっちはアクション多めで少しジャンルが違いますが、やはり疾走感とスケールのある圧倒的な映像体験を味わえる面白い映画です。いろいろなロックスターの振る舞いを思い出す描写も沢山あるので、いろいろな刺さるポイントを探すのが楽しい。華やかな歌と踊りと、シビアで生と死の境目が曖昧な昔の日本の空気が漂う鮮やかで切ない映画です。

武士の献立

食は生活に人生に深く結びついた物なので、そこに焦点を当てると色鮮やかに当時の生活が見えてくる、そんな見える世界が広がる作品です。今見ても美味しそうだと思える料理も沢山あって、和食をじっくり自分で煮物煮てみるか……とかそんな気持ちになります。今食卓に並んでいるものの由来を知りたくなったり、いつから食べられているのかな?なんて考えてみるのも楽しそう。料理人の仕事とかプライド的な部分の話もあって、昔にこう言う仕事があったんだって見えてくるのも面白いです。

武士の家計簿

献立に続き、今度は家計簿と、なんだか生活に根ざした部分を描く作品の紹介が続きます。武士と言うと士農工商の中では裕福で生活に余裕もあって、と言うイメージもありますが、この作品では借金だらけの家計の立て直しを図るとある武士の物語が描かれています。倹約と、人間の心の余裕と、みたいな、ミニマリズムとかが流行ってる現代にも通ずる人って生きてく上で何が必要なのか的な部分も考えさられるお話です。


今回も拙記事を読んでくださってありがとうございましたー!
なお、社内のメンバーにおかれましてはこんなテーマの映画が知りたい!などなどリクエストもいつでも募集中ですので、リクエストありましたらslackの雑談チャンネルなどでお気軽にお声がけくださいませ。

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