もくじ
ブンブンジャーVSキングオージャーで久しぶりにブンブン面子を観られて再燃してる藤田です。たった数ヶ月前なのにこんなに観られて嬉しいとは思わなかった、ブンブンジャー、ここ数年で一番ハマったスーパー戦隊でした。
そんな私の近況はさておき、今回も恒例の映画紹介ブログやっていきます!
今回のテーマは「SF」作品。SFというとスターウォーズとか宇宙系の作品をイメージしがちなんですが、実はSFって結構扱ってる中身が広いんです。そんな幅広いジャンルの中で、いろんなタイプのおすすめ作品を集めてみました。
ちなみに今回のテーマはリクエストいただきました、ありがとうございます!!
ガタカ
遺伝子操作して優秀な性質や肉体を持つことが当たり前になった世界で、遺伝子操作をせずに自然な人間として生まれた主人公。でも夢である宇宙飛行士になるためには、操作された適正な遺伝子があることが求められる。そこでブローカーの手を利用して、事故で夢を諦めた遺伝子操作済の適正者の遺伝子情報を借りることになり、本当の自分の遺伝子情報がバレそうになる危機をかわしたりしつつ、宇宙へ行くための試験の突破を目指す事になる。この二人の共犯関係のような友情のような不思議な結びつきが絶妙で、そして全体を通して画面作りと音楽がとても良くてずっと引き込まれます!!
エンダーのゲーム
異星との戦争の司令官となるための訓練生の中で、周りから一回り幼いけれど抜群の才能でどんどん頭角を表していく少年、エンダーの訓練の日々を描いた話。戦う相手は異星の船、わりと癖が強くてあんま協力的じゃなかったりもする仲間の子ども達、家族とも離れた過酷な訓練環境の中で、成長していくんだけど……という話です。話のテイストというか質感は私は原作の小説の方が好きなんですが、映画はとにかくこの戦闘訓練の描写がすごくいい!!!ここは圧倒的に映像で見た方が分かりやすいし引き込まれました。衝撃の展開が待っているタイプの話なので、絶対にネタバレを踏まないで見てほしい一作です。
ブレードランナー
言わずと知れたSFディストピアものの傑作。人間は多くが地球外へ移住し、そこではレプリカントという人造人間的な存在が過酷な労働に従事している世界。レプリカントはある程度の年数が経過すると人に反抗するということで寿命が短めに設定されていたけど、脱走する個体も多い中でそんな逃亡者を探して始末する捜査官が、その中で見つける真実とは……!これも私は原作の方が話の雰囲気は好きなんですが、映画は何せこの圧倒的な世界観と町並みやキャラクターなど各種デザインとビジュアルが良すぎる!!サイバーパンクっぽいものが好きな人にも刺さるはず。いろんな作品に影響を与えているので、見ていると私これ初めて見るのになんか知ってる!?ってなって面白いかも。
第9地区
地球に難民としてやってきた異星人の居住区が存在してるタイプの世界をドキュメンタリー的に描いた話。SF作品の中でも特に現実から想像しうるあり得そうな話感が生々しくて、そして異星人と言わずとも多様な文化の人と共存していく今のこの世界で自分はどう生きてるのかふと省みさせられる物語がめちゃくちゃ面白いです。侵略者じゃない、すでに仲良く共存しているわけでもない、本人達も望んでこの状態にいるわけじゃない、けどそこにいる隣人としての異星人の描き方が、かなり新鮮な視点で巧みな作品でした。
リベリオン
アクションが飛び抜けて楽しいタイプのSFディストピア系の映画です、二丁拳銃とカンフー的な武道を華麗にミックスしたバトルスタイルことガン=カタは至高。いろんな作品に影響を与えているので、自分の知ってるこのキャラの闘い方、実はガン=カタだった!?となるかも。感情を持つことを薬で制限され音楽や絵画や本など全部が禁止された独裁社会で、支配に抗う「感情違反者」を始末する仕事をしていた主人公。彼が仕事の中で本当に大切なもの、人として何の為に生きるのかということに気づいて反旗を翻し管理社会の政府に立ち向かっていく、王道の物語をきっちりアツく仕上げています。
オデッセイ
宇宙飛行士が火星に一人取り残されて、そこからサバイバル生活を始める話。これを見ると無人島でのサバイバルなんかが甘く感じます、だってまず息はできるしね。救助はおろか今日を生き抜くことすらかなり絶望的な状況ですが、この主人公異常に状況への適応力が高かった。まずは水、そして食料……は尽きる予測がつくからどうにかしなければ、せや育てるか!と僅かに残された資材や廃棄物などいろんな素材を駆使してちょっとしたビニールハウスを作ったり、とにかく状況を見つめてどうするか考えて手に入るもの全部を駆使して一つずつ生き抜くためのことをする。その繰り返しに、見ていると自分もなんか頑張ろうという気持ちになってきます。
ザ・クリエイター/創造者
『スターウォーズ』シリーズの(個人的には)最高傑作スピンオフこと『ローグ・ワン』のギャレス・エドワーズ監督が送るSF作品です。圧倒的な兵器であるAIの破壊を請け負った主人公が、それを探してたどり着いた先で見たのは小さな子どもの姿をしたそのAIだった。ひょんなことからその子を守って逃げることになる男、そんな二人の逃避行の話。二人の間の絆や、かなり階層的な構造の世界で抗う人々の暮らしや、ディストピア的な異様に管理された宇宙船や社会など、見どころ満載です。『ローグ・ワン』と合わせて見ると結構物語的にや絵的に共通している構図が多くて、この監督この絵を撮りたいんだなーーがめちゃくちゃ伝わってきます。
移動都市/モータル・エンジン
SFというかどっちかというとスチームパンクっぽいかもしれないと思いつつ、大好きな作品なのでラインナップに入れました。みんな見てほしい。ジブリの『ハウルの動く城』の、あのハウルの住んでいる動く家を想像してください、あんな感じで移動する居住区域を都市みたいな単位でやっています。でかい都市がやってきてそこらの小さい区域を吸い上げる様は圧巻です。キャラクターのビジュアルや内面の造形がアニメっぽかったり、街並みもかなりワクワクするのでアニメや漫画的な楽しさがあって、気楽に見れるしアツくなれて楽しい一作です。
ロボコップ
死んだ警官の遺体を利用する画期的な警備システム、ロボコップという人体を元にしたロボット警官のような存在となった主人公の物語です。最初は無くしていた自我を徐々に取り戻してそれはそれで苦悩したり、碌でもない犯罪者、人の死を記号にしか思っていない開発者や権力者、いろんな人のいろんな方面の感情がかなり生々しくて、考えさせられる作品です。ロボコップという存在やビジュアルのイメージはざっくり知っていたけど、いざ映画を見てみたら思っていた50倍重くてしんどい作品で、いい意味でギャップに驚いたのでこの衝撃を味わってほしい。
ミッキー17
『パラサイト』のポン・ジュノ監督のSFコメディ?作品です。死んでは記憶を新しい体にコピーされて生き返り、新しい星への移住のための実験隊として何度も使い捨てにさせられる仕事に就いてしまったミッキー。そんな彼が、ある日前の体が死にきっていなかったのに新しい体へコピーしてしまったから二人のミッキーが存在することに!?とわりと大変な境遇の青年の宇宙開拓日誌的な話なんですが、不思議とゆるい場面もあり何故かあんまり緊迫感なく見れるかと思えば、いろんな方面へのブラックユーモアをバッチバチに飛ばしまくっていて切れ味のあるところもあり、不思議なテイストの作品です。
おまけ。LAZARUS ラザロ
映画じゃないんですが、今期アニメでかなり良質なSFものがあるのでついでに紹介させてください。タイトルは『LAZARUS ラザロ』。『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』でお馴染みの渡辺監督の新作です。
世界的に使用されていた万能の鎮痛薬にやがて人を死に向かわせる毒が仕込まれていたという声明が製作者から発表され、世界は混乱に陥ります。そんな中、毒を仕込んだ製作者である科学者の足取りを追う脱獄常連野郎をはじめとした若者達が徐々にその真相に近づいていくという話、今も放送中です。
アクションの監修に、『カウボーイビバップ』ファンのチャド・スタエルスキという『ジョン・ウィック』シリーズでお馴染みの映画監督さんが参加していたり、パルクール的なアクションの描写も多くて、重厚な物語だけじゃなく全体的にアクションにもかなり気合が入ってて楽しいです。あとやっぱ渡辺監督作品なので音楽が抜群にいい!おすすめです。
おまけ2。プロジェクト・ヘイル・メアリー
映画の方で紹介した『オデッセイ』の原作者さんの作品です、この人宇宙に取り残される話が得意すぎる、経験した?と疑いたくなるくらい描写がリアル。何を言ってもネタバレになるから何も言えないけど傑作だから読んでくれと評判のSF小説です。みんなそれしか言わないからどういうことだと思いながら読んだら、確かにその通りだった、良作です。地球が異常環境で危機が迫る中、それを何とかするために宇宙に行った男がいろんな状況に直面していくというくらいしか……言えない……!これは書店のサイトに書いてあるあらすじなのでこれくらいは許して。今度映画化するらしく、そうなると予告とかあらゆる宣伝すらネタバレになりうるので、読むなら今のうちだ!!
そんな感じで、映画10本+おまけ2の紹介でした。
なお、社内のメンバーにおかれましてはこんなテーマの映画が知りたい!などなどリクエストもいつでも募集中ですので、リクエストありましたらslackの雑談チャンネルなどでお気軽にお声がけくださいませ。
ここまで読んでくださってありがとうございました!