おしごと

【ダイバーシティ】コンテンツ共有会@ウィキッド観たよ

WRITER

藤田

映画とニチアサ特撮を愛する、PythonとPHPを使うサーバーサイドエンジニアです。

ディズニーピクサー新作『私がビーバーになる時』今年ベスト決定クラスの傑作です、みんな今すぐ映画館に急げ!!!!!かわいいルックに反して怒りと分断、集団心理、異なる事を思う生き物達の共存と対話の物語で、めっちゃ今の世界に必要な映画でした。でも難しい物語というよりは、ちゃんと笑って泣けるエンタメ大作なので、気軽に楽しむ気持ちでOK!!サメも出るよ。

そんな最近一押しの一作にも通ずるメッセージのこもった映画と言えば、ついに後編が日本公開された『ウィキッド』です。前編も傑作だし後編も大傑作。絶対に観た方が良い。音楽が素晴らしい映画なので、ぜひ劇場で!!!!
イーガオではたまにダイバーシティ推進委員会という社内活動的なもの主導で、コンテンツ共有会という映画や本などのコンテンツをみんなで観て読んで気楽に喋ってみようという会をやっています。
ダイバーシティ推進って何?コンテンツ共有会って何?という方はこちらの記事を参考にどうぞ。

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以前その会のテーマとしてまさにこの『ウィキッド』を扱いました。そんなお喋りの様子をチラッとレポしていきます!!ちなみに、喋った当時は去年なので、前編のみを観てる状態です。
この記事を書くために当時の座談会の様子の録音を聞き返していて、後編が公開された今、改めてまたみんなとウィキッドの話がしたいなーーと思ったりしました。みんな後編観てくれたかな……

今回喋っていく映画ウィキッドのあらすじはこんな感じです。(参照:映画.com

名作児童文学「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前編。後に「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル。

魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学の学生として出会ったエルファバとグリンダ。緑色の肌をもち周囲から誤解されてしまうエルファバと、野心的で美しく人気者のグリンダは、寄宿舎で偶然ルームメイトになる。見た目も性格もまったく異なる2人は、最初こそ激しく衝突するが、次第に友情を深め、かけがえのない存在になっていく。しかしこの出会いが、やがてオズの国の運命を大きく変えることになる。

参加してくれたメンバーはいつものダイバメンバーとして私・めぐさん・タニーさん+参加してくれたとまさん!!あと途中からちょっとちずこさん。皆様ご参加ありがとうございました。
前置きもこの辺にして、楽しい当日の様子をご覧ください!

まずは初見の感想をさくっと

オズの魔法使いは元から物語も1939年版の映画も知っていて、ウィキッドは映画で初見でその後に原作小説を読みました
まず映画としてシンプルに面白い!美術面が特に素晴らしすぎる
そしてなんでこの映画をダイバでやったかというと、普段の生活で自分がちょっと感じる違和感とか社会への疑問みたいな部分を考えるきっかけになるフックがたくさんちりばめられている映画だと思ったからです
半知性主義や全体主義、あとは人種や障害いろんな差別とか、見た人によって気になる部分がたくさんある映画だと思っていて、それをみんながどう思ったかを聞きたいです
あとは映画としてめっちゃ好きなので好きなシーンとかも教えて欲しい!

実は昨日観たばっかりです
オズの魔法使いは知ってたけど、ウィキッドは全然知らなかったです
原作あるんですよね?

ウィキッドという物語の原作は一応小説があって、その後ブロードウェイや日本だと劇団四季とかでその小説を元にした舞台をやっています
今回の映画は小説の映像化というよりは、舞台版をかなりもとにしてる感じです

なるほどです
感想としては、ミュージカル映画として見ごたえがありました
衣装の作りこみや、世界観の作りこみが細かくてその印象がすごく大きかったです
CGじゃなくて、ちゃんと物理的な小物を作ってやってるなーって感心してました
特に図書館のシーンのセットがすごかった

私は印象的なシーンでいうと、グリンダの『Popular』の曲のところがすごく楽しかったです
メイクツールのボックスががしゃがしゃ動いたり、小物の動きとかがめっちゃよかった

トイストーリー2のウッディの手入れするところのおもちゃ修理の箱みたいなワクワク感でしたよね

あと曲として好きなのは、エルファバの『Defying Gravity』
ストーリーとして印象的なのは、図書館のシーンで本を踏んでるところ、うわっとなりつつ、そのあとの動物を逃がすシーンだったりで、あえてそういう二面性をいれたのかなーと思ったり
グリンダとエルファバが二人でエメラルドシティ行った時に、最初あんなに反発していた二人がああやって二人で協力しあったりするところか
あとそういえば、グリンダの取り巻きっぽい二人が、いわゆるいけいけの感じというよりは、ちょっと意外なキャスティングで、それも彼女の人柄を表しているのかなぁと…
思い出しながらわーっとお伝えしちゃいました

キャスティング的なところで思ったのが、エルファバの役をこれまでってどういうふうな人が演じてたんだろうって気になりました

舞台や映像作品だけでなく、オズの魔法使いでの魔女描写も含めて、緑ってドル紙幣でお金のイメージとか、魔女のイメージとして鷲鼻とか、ユダヤ人的な表象が入ることはあったみたいです
昔はユダヤ人的な役者さんが演じていることが多かったり、その時代時代で差別されがちなイメージのある人種だったり属性の人があてられたりすることはあったみたいです。でも舞台もいろんなバージョンがあって、いろんなバックボーンの人が演じてるバージョンがありますね

フィクションと現実のそういう人種の話をどこまで落とし込むのって難しい問題ですけど、今作はその辺がいろいろ意識的に盛り込まれていた気がしました

グリンダはグリンダで、白人だけど、蔑称としてのブロンドの典型的イメージをあえてって感じはありますよね
あとはグリンダは、善だけどちょっとその方向性を間違えたりしたりもするキャラでね
高飛車なお嬢様というよりは、とにかく目の前にいる人のためにその場その場で良いとされることに全力で、名前まで変えちゃうし
でもそれが自分の中で芯が通っているよりは、その場その場にまず対応したいそれだから、ちょっとずれる時もあるみたいな

感想としては、ミュージカル映画って普段そんなに見ないというか、話を追うのが大変で今回は字幕に集中して見てました
政治の本質は我々と敵とを区別することにあって、なので最初に敵を作って仲間内で結束するっていう議論があるんですね。
最近読んだ本の話では、それを認めたうえでお互いに対話をしてコミュニケーションをとることが民主主義にとって重要だという感じの論調で、それがちょうどめちゃくちゃ重なってくる内容の映画だと思いました
映画では、グリンダとエルファバが同室になってコミュニケーションをとらざるをえないことでお互いを分かり合っていくって状況なんかがすごく象徴的で、そして最後に魔女として敵と認識されていくあたりも含めて、すごく本の内容と重なりました

タニーさんが読んでいた本はこんな感じ!

いろんなメッセージが受け取れる話だったね

今のタニーさんの話でもあったけど、いろんな要素が盛り込まれた映画になっていましたよね
ちなみに原作の小説はもっと過激というか、舞台や今作の映画はこれでもかなりマイルドになっているというか……
小説は、国に対する全体主義への反抗・テロリズム的な部分もあったり、独裁者への抵抗がすごく描かれていました。アダルトな描写もちょっとある感じでした
グリンダも原作だとここまでW主人公まではいかなくてくらいの位置だったので、舞台版の潤色がよくこういう話に持っていったなと思いました
映画・舞台は全体主義への抵抗の話もあるけど、違うもの同士の対話や連帯の側面もあるなって感じですね
でも小説も映画も共通して、社会問題的なもののデフォルメがすごく効いています
全体主義への批判や、資本家が上に立ってみたいな世界への危機感が、昔に書かれた話なのを忘れちゃうくらい今の世界につながってますね

エルファバだけがあのヤギの教授に親身だったのは、自分が迫害される側だったからってのと、自分の唯一の味方がクマの乳母だったってのもあるかなと思いました
映画でみせられる尺の都合もあるかもですが、他の人たちはあんまり動物と触れ合ってるような描写がなかったなぁと

地域差がけっこうあって、ボックとかはマンチキンと呼ばれるちょっと地方みたいな感じとか。地域によって、全然しゃべる動物と接することがないとかはありますかね
めぐさん言ってくれたように、エルファバは慣れていたけど、知らないことでハードルあがってた人も多いというところはあると思います

フィエロって王子が、ツイステのバルガスってのに似てると思いました。ディズニー作品の元ネタは美女と野獣のガストンというキャラ
典型的な色男って感じ。あと彼に限らずだけど、自分に惚れてるキャラが多かったなーって思いました

ザ・アメリカのミュージカルって感じの部分もありました
でもみんな、見た目の印象やキャラのぱっと見のイメージから少しずれた動きをするところが、生々しい面白いキャラクターになっているのかなと思います

そんな中でエルファバは自分に負い目がある感じが、世界との対比だなって感じがしました

内心は自分に思うところはいろいろあるだろうけど、エルファバと違って、グリンダとかフィエロとかはそれを表に出さないで強さとかパワフルさを前面に出してる感じがいわりゅるアメリカっぽいなーって

エルファバ以外はわりとみんな望まれてそこにいるってのが大きいかなと思います。自分が自分を認める以前に、他人から認められた経験が少ないかなって
だから目的はあれでもマダム・モリブルから認められたことや、あとはグリンダと踊ったあたりから少しずつ自己肯定感がはぐくまれてきたというか

最後のオズの魔法使いと対面してからのところで、もう少しお互いに対話はできないのかなって思いました。エルファバからあそこで拒絶全開というよりは、もう少しというか……難しい状況なんだけど

これまで作ってきた共通の敵がしゃべる動物だったのが、自分という魔女に向いたのと、しゃべる動物たちへの迫害を見てきて、いま自分が立ち止まることで彼らへの迫害はやまないことを思うと、対話する余裕はないかなとも……
あの場にとどまったら、これからもああやって加害に利用されることはあるかなって。実際騙されて、猿達に痛みを与えてしまったし

あの状況で権力者の側に多少よりそって対話ってのは、ムリだろうなあ
そしてあの状況を受けて、フィエロとかがどう動くか気になります

妹もお父さんも、エルファバがああやって動いたことで立場が悪くなったりしますよね

原作だと、お父さんは総督というよりは地元の宗教家という感じで、原作はもう少し宗教の色もあったりします
私は自分が長子だからエルファバに感情移入しちゃう、かまいたくなる気持ちも、それを下の子はうっとおしく思う気持ちも。アナ雪みたいな気持ちになりました。アメリカってこういう長子の話がわりとあるかも
ちなみに、小説だとネッサは足が不自由なだけではなく、腕もです。それもあって、足以上に自分一人でできることが限られているから、また関係性やキャラもちょっとかわるというか。原作ではネッサの話はもっと語られています

共通の敵を作る以外で、みんながまとまるのってどうしたらいいんでしょうね

上があれな時点で、結託をしようとしてないというか、分断を生み出してあの構図を維持しようとしてるから厳しいだろうなって
オズってそもそも現実の人間で、ただのエンターテイナーなんですよね。これはウィキッドというよりオズの魔法使いの範囲の話だけど、ドロシーと同じで現実世界のアメリカから流れ着いた人なので
今の地位を築いて、魔法使いではないって秘密を知られないために自分に目が向かないようにしてる

そう思うと、オズの魔法使いも、自己肯定感は低いですよね。自分が空っぽな人間であることに負い目があるというか。だからこそ強硬な姿勢にでてるなって

マダム・モリブルの方が一番実権を握っているなって感じでしたね。動物への差別みたいな部分を主導でやってたのはマダム側だし
富と名声と権力との場所にいたいんでしょうね。かつ、自分が前に出ないで使えるオズってちょうどいい表向きの王様みたいなのがいるし

この状況へ人々が疑問を持たないようにする誘導がすごくうまいひとでしたね。学校で、動物の教授たちのオブジェを人間のそれにすりかえたり

動物を排除し終わったら、次はあの残ってる人間から排除する対象を選んでいくことになるから、まず魔女でって
攻撃していいって対象を選んでレッテルを貼ったらそっちに流れていくってのが描かれている作品でしたよね

あの場で権力者に寄っていくことっていつ自分が切り捨てられる側にいくかわかんないんだよって危機感がある映画でしたよね
あと小ネタをいうと、エメラルドシティでやってた劇中劇的なオズをたたえるプロパガンダ舞台に出ていた二人は、舞台版のグリンダ・エルファバの役者さんらしいです。ある意味、二人がオズのもとに残るのを選んだ場合の未来みたいな見方もできるかも

好きなシーンとか教えて

折角だし、好きなシーンとか聞いてみたい!
めぐさんも言ってたけど、私も『Popular』のところ好きです。アリアナグランデ、ミュージシャンとしての印象が強かったからグリンダは歌はもちろんだけど芝居が良すぎてすごかった

グリンダのあのめっちゃ髪をふる仕草が過剰でいいですよね
自信があってキラキラしてる!みたいな感じの演出が

あれエルファバがちょっと真似しだすのかわいくて好き
過剰さでいうと、グリンダとフィエロが出会った瞬間、急にハイスクールミュージカル始まったみたいなテンションになるのが面白かったです。いい意味で間抜けで軽くて

ミュージカル映画って結構好きで、ウエストサイドストーリーとか。まだウィキッドは見てないんですが、気になってたけど日本でのPRってそれこそ歌がーとかアリアナグランデがとか映像美についてフィーチャーしていて、あまり内容について知らなくて
今日の話を聞いていて、深いテーマ性のあるお話なんだなって知りました。後編までにちゃんと観たいな

私の一番好きなシーンなんですが、エルファバが帽子かぶって、マントをまとって箒を持ってで丸窓から光が入ってくるシーンがかっこよすぎる。絵が決まりすぎて震えました

あの魔女として象徴的な見た目であるアイテムを渡すのがグリンダというものよいですよね

これはウィキッドに限らずオズの魔法使いもだけど、魔女が水で溶けるって面白い描写だなって思いました。魔女って火あぶりなイメージがあるから

最後に一言

タニーさんが言ってた、社会学系の本で語られていた理念などのメッセージを盛り込みつつ、これだけエンタメとしてきっちり仕上げてきてるすごい映画だと思いました。私もそういう話ができるようにもっと勉強したいと思いました
あとシンプルにすごく好きな映画なので、みんなの感想聞けるのめっちゃ楽しい。それだけでこの会を開いてよかった

普段ミュージカル映画とかあんまり観ないので、自分からはあんまり見ようってなる映画ではなかったけど、見たら楽しかったので機会があってありがたかったです

この会やるよって告知からすぐ参加するよって反応くれたけど、映画を観てたから参加かと思ってたらそうではなかったんですね

なんとなく気になってて。見たら面白かったし、みんなのコメントが聞けるのは楽しいですね

久々のコンテンツ共有会、楽しかったです。映画なんかの作品を見た時の言語化って苦手なんですけど、アウトプットしようと思って見るとまた感覚が違うし、それをもって皆と話したりそれに対してコメントがもらえるのが楽しいです。
『オズの魔法使い』の映画の方も観てみたいと思いました。ウィキッドのついでにちょっとだけ観たけど一旦後回しにしちゃって。白黒映画なんだなーって。

あの白黒はそういう仕掛けだから!!!!!あと数分頑張ってみていただくと、一気に世界が変わります!!!

自分もあんまり普段見るタイプの映画ではなかったので、こういうきっかけで見られて面白かったです。そういえば、『オズの魔法使』の方は昔学校で見た気がする
参考になったと言っていただけた部分もあって恐縮ですが、自分は逆にこう深読みしすぎな部分もあるというか、いろいろ考えさせられるメッセージのある映画でもあるけど、もう少しミュージカル映画としての部分も気楽に楽しんでもう一回見てみたいなと思いました

途中参加ですが、コンテンツ共有会ってやっぱり面白い!映画を見るにあたって、やっぱりこうやっていろんな視点での感想を話せる場があるのって面白いなと思いました

今の社会情勢や、自分の知識・感情や経験と照らし合わせてみることで見えてくるものがあるタイプの映画だと思うので、いろんな観方があることをこの場で共有できてとても楽しい会でした!
これをきっかけにこの映画を見てくれた人がいるのが私は一番嬉しい。今回は皆様ありがとうございましたー


後編を観た今、ここで話していることに対して後編!!!!観て!!!と叫びたくなることがたくさんありますね。楽しく喋った思い出が蘇ってきて、またこういう会をやりたいと思いました。
またいつか、こうやって皆で参加型のコンテンツ共有会をやろうと思うので、その時は是非ご参加ください。

ここまで読んでくださってありがとうございました!