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エッジの効いた笑いを楽しめ!ブラックコメディ映画9選

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藤田

映画とニチアサ特撮を愛する、PythonとPHPを使うサーバーサイドエンジニアです。

今週金曜から始まる『ハンサム・ガイズ』は今回紹介している映画の一作『タッカーとデイル』の韓国版リメイクだぜ!公開が楽しみな藤田です。あらすじ見るになんかちょっとオカルト要素も加わっているっぽい?

今回も恒例の映画紹介ブログやっていきます!
今回のテーマは、ちょっと趣向を凝らして「ブラックコメディ」。皮肉が効いていたり理不尽だったりニヒルだったりシュールだったり、その歪さが不思議と笑いを誘ってくれる尖った作品たちを集めてみました。ジャンルの特性的に、風刺的な発言とか下ネタとか結構刺激的な作品が多いので、苦手そうな要素があったらご注意。
ちなみに今回のテーマはリクエストいただきました、ありがとうございます!!

テッド

さえない主人公の相棒はテディベアのテッド。見た目はテディベアだけど仕草も思考もおっさんだし会話の内容がウィットが富んでいるってかいきすぎている(極厚オブラート)しで、かなりしょうもないおっさん二人のくだらない日々を眺めているような映画なのに、二人の友情やゆるーい生活が不思議と心地いいんです。下ネタやブラックジョークが結構激しめなので、ぬいぐるみだしファミリー映画かな?とパッケージだけで選んでうっかり家族の前で観ないように注意だ!

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら

理不尽すぎて笑っちゃうから今回のラインナップにいれたけど、作品のジャンルとしてはスプラッタ強めなので苦手な方は要注意。田舎に遊びに来た大学生の友人グループが、近くの小屋に住む怪しいおじさん二人組が殺人鬼なんじゃないかと気が付いて……!?というベタな山小屋系ホラーに見えて、殺人鬼と疑われたおっちゃん達が主人公の話。しかも完全に濡れ衣。二人は自然の中で過ごす別荘での休暇を楽しみにきただけなのに、地獄のピタゴラスイッチとばかりに、おっちゃん達にも学生達にも理不尽が襲い掛かりまくる楽しい作品です。

デッドプール

言わずと知れたマーベルの飛び道具。少年ジャンプで言う王道の成長する少年主人公のバトル漫画に囲まれた銀魂のような立ち位置で、エロもグロもブラックジョークも容赦なくキレッキレのセリフ回しが楽しいしアクションも良い快作です。いろんな道から外れまくったアウトローだからこそ、かえってヒーローたるのってこういう魂なんだなを見せてくれるので、ヒーロー映画としてもかなりアツい。それはそれとして全方位に喧嘩を売りまくっていくくだらなさも最高なので、ジャンクフード食べながら友達とツッコミながら観たい映画です。

ショーン・オブ・ザ・デッド

さえない主人公は日々に飽き飽きしつつ同じく自堕落な親友とダラダラしたり恋人には別れられそうになったりしつつ怠惰に生きていたら、突然の非日常とばかりにゾンビが大量発生!いきつけのパブに立てこもったり、好き勝手動こうとするやつ暴走するやつに振り回される中、ゾンビの魔の手が襲う……!?と、あらすじは結構ちゃんとゾンビ映画をやっていると思いきや、空気感というかテンポがギャグのそれなので気楽に観られます。ゾンビ化した人間たちの行動が生前をなぞる感じはシュールな笑いを誘うし、皮肉のきいたセリフ回しが楽しい。皮肉の国イギリス出身の監督制作なのは伊達じゃない。

スイス・アーミー・マン

わりと主張が強い自我のある死体(演:ダニエル・ラドクリフ)と組んで無人島から脱出を目指す不思議な空気感のゆるーい映画。死体は腐敗してガスが出ているのでそれを戦闘面や移動面の動力として使ったり、かなり生命の冒涜!!という感じのネタは多いけど、見せ方がそんなにグロや下品に寄ってないのでコメディとして楽しめる範囲です。協力して脱出を目指すうちに芽生える変な友情が悔しいけど結構ちゃんとほろっとさせてくる良い話な部分もある。なんかたまに観たくなる一本です。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

先述のショーン・オブ・ザ・デッドの監督作品をもう一つ、この人のシュールさとブラックさとダチって最高だろ?を分からせてくるアツさそして暴力!!みたいなエッジの効いた作風が大好きなんです。熱血過ぎて空回りして左遷された警察官が飛ばされたのは、不真面目でまともに仕事もしてない田舎のちっさい警察署。でもそこのダメダメな同僚たちと絆が深まったりちょっとここの暮らしを楽しんでいく姿はあったかくて、なんて暮らしていくうちに町民たちが何かを隠していることに気が付いて……町中を派手に使った警察VSやべえ町民たちの大バトルはめっちゃ楽しい傑作!吹き替えのセリフ回しが最高なので吹き替えもおすすめ、味方のイカしたお姉さんが敵のギャルの足止めを引き受けながらの「ビッチはビッチに任せな!!」は私の映画史に残る名台詞。

シュレック

ピクサーとかイルミネーション系列のアメリカのかわいいキャラのCGアニメ枠で童話のリメイク系ねーと一瞬思いかねない画面をお出ししてくるけど、制作は俺たちのドリームワークスなので当然一筋縄ではいかない。童話で典型的な、ドラゴンのいる城に囚われの姫を助けにいくことになってしまったのは、人を嫌い人里離れて生きる怪物と何故かロバの変なバディ。こいつらのやりとりもしょうもないし、いろんな童話やマザーグースなんかの設定や登場人物を丁寧に丁寧に生々しく人間臭くデフォルメしていった皮肉が隅々まできいてて最高です。でもちゃんとアツいし泣けるシーンもわりとあるし、下ネタはエロではなくコロコロコミック系統なので家族で見ても大丈夫!私は二作目が一番好き。

ミラクル7号

『カンフーハッスル』や『少林サッカー』でおなじみのチャウ・シンチーが、息子と二人暮らしの貧乏でさえない親父をやってるコメディ映画です。ある日、貧乏暮らしの二人のもとに不思議な宇宙犬?のようななんかよく分からない生き物がやってきて、ナナちゃんと名付けられたその生き物に振り回されたりそれきっかけで暮らしや親子の絆が上向いてきたり物語が動いていきます。このナナちゃんが、絶妙にかわいくないのが最高。なぜか弱るとマスコットみたいに縮んだり、そんな動き方すんの!?手先器用じゃない!!??みたいな挙動をしたり、動き方のイメージ的にはしんちゃんのシロみたいな感じ。観終わって「……なんだこれ」となるタイプの映画だけど、そのシュールさが楽しい。

アダムス・ファミリー

ビジュアルや曲は知っていても、意外と映画をちゃんと観たことない人が多い作品な気がします。変わり者の家族の財産を狙う不届きものが紛れ込んだと思ったら逆に常識外れの家族の営みに振り回されまくったり、常識や世界や人の目を気にしないで自分を貫くその姿にちょっと勇気をもらえたり、血のつながりだけじゃない人と人の結びつきにぐっときたりと、実はけっこう胸があったかくなる傑作なんです。それはそうとして、暴力もわりと伴うぶっとんだシュールな家族のやりとりや、外部への反撃なんかはかなりアグレッシブで最高。長女のウェンズデーを主役にしたドラマもあって、そっちも最高だぞ!!!


そんな感じで、映画9本の紹介でした。
なお、社内のメンバーにおかれましてはこんなテーマの映画が知りたい!などなどリクエストもいつでも募集中ですので、リクエストありましたらslackの雑談チャンネルなどでお気軽にお声がけくださいませ。
ここまで読んでくださってありがとうございました!